「補助金を調べても、対象外ばかりだった」——ひとり社長・個人事業主なら一度は感じたことがあるはずです。この"体感"を、数字で確かめました。
当サイトは、国と自治体の補助金の公募要領をAIが読み、「従業員0人のひとり社長・マイクロ法人・フリーランスが申請できるか」を1件ずつ判定しています。この判定データベースを使い、募集中の全161制度を集計した結果がこちらです。
結果①:「無条件で申請できる」は5.0%
ひとり社長は申請できる?
募集中161制度の全数判定(2026年7月)
ひとり社長OK 8件・5.0%
無条件で申請できると確認
条件つき 127件・78.9%
制度上は申請可能・要件や前提あり
対象外 26件・16.1%
従業員0人では申請できない
出典: 「ひとり社長の補助金」調べ(判定データベースの全数集計)
「調べても見つからない」体感は正しかった、というのが第一の結論です。公募要領を読んで「従業員0人でも無条件でOK」と言い切れる制度は、20件に1件しかありません。
多くの補助金サイトは制度を網羅的に載せますが、「あなたが申請できるか」までは書いてくれません。この5.0%を自力で探し当てるのが、ひとり社長の補助金探しの実態です。
結果②:ただし、条件を読み解けば58.4%は土俵に乗れる
悲観する話だけではありません。78.9%を占める「条件つき」の中身を分解すると:
- 補助上限1億円以上の大型制度が33件(条件つきの26.0%)——制度上は申請できても、実態は組織的な体制を持つ事業者向けの規模
- 調査・委託事業の公募が12件——「経費の一部が戻る補助金」とは性格が異なる受託型
これらを除いた「現実的にひとり社長が狙える制度」(無条件OK+上限1億円未満で委託型でない条件つき)は94件=58.4%になります。
つまり構図はこうです:無条件OKは5%しかない。しかし「条件」の正体は多くの場合、事業内容や地域の限定であって、従業員0人であること自体ではない。 条件を読み解く手間をかけられるなら、6割近くの制度が土俵に乗ります(読み解き方は公募要領の読み方にまとめています)。
結果③:半分近くは「地域限定」——最大の見落としポイント
対象地域の内訳
募集中161制度(2026年7月)
全国 85件・52.8% 地域限定 76件・47.2%
募集中制度の半分近くが地域限定です。地域限定の制度は全国制度より応募母数が小さい一方、自治体サイトの奥にあって検索でも見つけにくい——「知っている人だけが申請している」領域です。お住まいの都道府県のページ(例:東京都)から確認できます。
調査の概要
- 時点: 2026年7月12日
- 母数: 当サイトが収集・判定し公開している募集中の補助金・助成金161件(jGrants[国の電子申請ポータル]掲載制度149件+東京都中小企業振興公社12件)。日本のすべての補助金を網羅するものではありません
- 判定方法: AIによる公募要領の読解+機械照合+敵対的な二重判定+人間による監査・裁定。「ひとり社長OK」は制度上・無条件で申請可能と確認できたもののみ
- 再現性: 集計は判定データベースからの機械集計です(手作業の分類はありません)
※本レポートは時点スナップショットです。制度は毎日入れ替わるため、最新の件数・一覧はトップページで毎日自動更新されています。
本調査の引用について
本レポートの数値・グラフは、出典(「ひとり社長の補助金」調べ・本ページへのリンク)を明記のうえ、自由に引用いただけます。メディア・支援機関の方の問い合わせはお問い合わせからどうぞ。
そのまま使える引用文(コピペ可):
「ひとり社長の補助金」(hitori-hojokin.com)の調査(2026年7月)によると、募集中の補助金・助成金161制度のうち、従業員0人のひとり社長が無条件で申請できると確認できたのは8件(5.0%)。条件つきを含め現実的に申請を狙える制度は94件(58.4%)で、地域限定の制度が全体の47.2%を占めた。